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Nux Vonica ナックスボニカ(略 Nux-v)マチンシ
このレメデイーの特徴は、働きすぎ、エリート、そして中毒。
肝臓のレメディーといわれています。
このレメデイーはLycoライコのように肝臓のレメディーとされている。
ライコは自信がないが、ナックスボニカの人々は、自信にあふれ野心的で行動的、そして好戦的である。人生のすべての闘争に勝とうと努力し、そして勝ち抜く人たちだろう。
肝臓は、良質なエネルギーを選び出し、体内におくる臓器であるが、ナックスボニカの人たちは、たくさんの学童、たくさんの朋輩の競争を勝ち抜き選ばれたエリートに多い。彼らは強い意志と、意志の力を顕現する臓器である肝臓が強く、そして酷使する。何日も激務が続く徹夜も、まったく平気である。
肝臓は、自己の稼動限界をこえても、まだ黙々と動き続ける臓器である。
ナックスボニカの人たちは、労働や勉学が、身も心も限界をこえていることに気がつかない傾向がある。よく見受けられる、自社の資金力の限界をこえて投資に挑むベンチャー企業の社長なんかは、ナックスボニカの典型である。
ナックスボニカの人々は、光や音、匂いに外的刺激にたいして敏感である。
そして、ナックスボニカの人々は、他人や自らの外見、スタイルにも敏感でブランド物の装身具や衣類で身をかため武装するかもしれない。
この人たちは刺激性のある食品や飲み物がだいすきである。そして、この人たちは自分の人生を刺激的に生きようと、レジャーや社交に精力的に参加する。
ナックスボニカの人たちは、勤勉に勤勉をかさね、努力に努力をかさね、高い学歴や地位や財産を獲得し、獲得した後も、働きに働き、そして、確実に仕事中毒になる。けして手を抜かず満足することがない。
この人たちは理想がたかく、アプローチを重ねに重ね、ステイタスの高い異性を狙い獲得する。しかし獲得した後も満足しない。ほかの異性に情熱を向けるかもしれない。
もっと上を、もっと沢山、もっと大きいものを追い求める。
コーヒー中毒、タバコ中毒、などの中毒になる傾向がある。
スタッフィサグリアは現実を逃避するため中毒になるが、ナックスボニカの人たちの中毒の根底には、もっと沢山の快楽がほしい。もっと沢山の刺激がほしい。そんな征服欲が根底にあるのである。ラカシスの根底には、生存欲があるが、ナックスボニカの根底には征服欲があるのである。
ナックスボニカの人たちは、己を束縛する人間関係、とくに結婚や雇用、を嫌がる。そして、体をきつく締め付ける衣類に我慢がならない。
働いても、働いても仕事が残っている気がする。そして、排便しても排便しても便が残っている気がする残便感がある。
痔をもっているかもしれない。私は、いままでに3人の実業家の方の痔にナックスボニカをだしたが、全員改善をみた。クールなハートである彼らは、体も冷たい。温かい飲み物で好転する。
早朝を夕方4時に悪化する。この時間は肝臓の時間でもある。
太陽の光で頭痛をおこすかもしれない。
・体が冷たい
・いらいらしている
・吐いたり分泌物をだすと好転する
・暖かさで好転
・匂い、音、光など外部からの刺激で悪化
なら、痔であれ、二日酔いであれ、ストレスであれ、タバコ中毒であれ、花粉症であれナックスボニカである。
歴史上に現れたナックスボニカの典型は、プロイセンの啓蒙君主、フリードリッヒ大王である。
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フリードリッヒ2世
出生 1712年1月24日
死去 1786年8月17日(満74歳没)
配偶者 エリーザベト・クリスティーネ
王家 ホーエンツォレルン家
父親 フリードリヒ・ヴィルヘルム1世
母親 ゾフィー・ドロテア
宗教 カルヴァン主義
身体の特徴:働くことで好転、
精神の特徴:禁欲的、冷笑的、義務感、働きすぎ
病歴:コーヒー中毒の傾向
家系の病歴:父:ニコチン中毒の傾向
職業:プロイセン王国の啓蒙君主。3代目の王。
【家系】
大王の父2代目プロイセン王の、フリードリッヒ・ヴェルヘルム1世、はニコチン中毒であった。配下の家臣たちと、質朴な部屋で質朴な会話を楽しみながらタバコを呑むのが王の日課であり楽しみとしていた。
一方、3代目プロイセン王のフリードリッヒ大王は、コーヒー中毒であった。
毎日毎日、大量のコーヒーを毎日飲んでいた。
このプロイセン王の親子に共通しているのは、仕事中毒である。
わが国の鍋島藩の君主は、名君と愚君が交互にでたというが、このプロイセン王家の家系は代々、武人の王、文人の王が交互にあらわれた。
・父・2代目プロイセン王、兵隊王
フリードリッヒ大王の人格形成をかたるのに父王の影響は無視できない。
フリードリッヒ・ヴェルヘルム1世は、別名軍人王と称された王様であった。巨人部隊といわれた大柄な兵士を、内から集めて軍団をこしらえ、喜んでいた。
軍人王は、富国強兵ともいえるプロイセンプログラムと打ち出し、小国だったプロイセンを、最も厳格な近代国家にしあげるのに生涯をかけた王だった。フリードリッヒ・ヴェルヘルム1世は別名、内政王ともいわれている。
「王は国家第一の奉仕者なり」
フリードリッヒ大王は著書に記しているが、これは父子の共通する生涯をつらぬいた信条であった。
プロイセン国家への奉仕のため働きに働き、国王という職業に嫌悪をいだきながらも、プロイセン国家への奉仕のため働きに働いたのは、軍人王もフリードリッヒ大王も共通している。
しかし、父と息子の性格の違いは歴然としていた。
父の軍人王がせっかちで癇癪もちの質素質朴をよしとする、王というより兵士であったのに比べ、息子は音楽に素養のある教養豊かなヒューマニストであった。
両者の性格の違いは歴然で致命的で、葛藤が深かった。
なにかにつけ、軍人王は息子の夢をことごとく粉砕することに力を尽くすのであった。
フリードリッヒ大王は皇太子時代、父の押し付けてくる過酷きわまる教育方針に馴染めず、とうとう友人と逃亡をはかったのだった。しかし捕捉され、義務を放棄したのを咎められ裁判にかけられた。皇太子を裁判にかけることはできないという連判書を軍人王に送った裁判官たちも、一緒に逃亡した皇太子の友人までは免除する権限はなかった。皇太子は友人が銃殺刑に倒れるのを見届けなくてはならなかったのだった。友が銃殺に倒れたとき、皇太子だったフリードリッヒ二世も気絶したという。
皇太子は従姉妹のイギリスの王女を愛していたが父は認めず、無理やりプロイセンの将軍の令嬢との結婚を強制した。この結婚は失敗で、フリードリッヒは、妻と別居状態であったので、この夫婦のベットはさめており子供はできなかった。
さまざまな父の干渉の結果、フリードリッヒはシニカルで禁欲的で、父と同じく猛烈な仕事中毒になるのである。父と子が和解したのは父王が晩年になってからだった。
皇太子時代は、「反マキァヴェリ」なる著書をあらわし、ヴォルテールと語り、自らフルートを奏で、音楽に素養のある文系芸術系の若者とおもいきや、とんでもない。
フリードリッヒ2世として即位するや、マキァヴェリズムを体現したかのような君主になった。
28歳でプロイセン王を襲嫡すると、同年に即位したハプスブルクの女帝マリーア・テレジアから、地下資源豊かなシュレジエンを奪った。なんの正義も大儀もなかった略奪行為であったのに、大王は世間にも誰にも非難されなかった。これは大王が、ある秘密結社のメンバーだったからと無関係ではないかもしれない。これは、当時の世論を支配していた新聞は、この秘密結社の支配下にあったからだ。
以後、天才的な戦略と精悍な軍隊で領土を広げてゆくのである。この軍隊こそは父の遺産のなかで最も優れたものだった。
大王の人気は当時も後世も高かった。
「大王さま。すてき」
声を高々に叫ぶファンのなかには、政敵マリーア・テレジアの息子皇太子ヨーゼフ、そして兄の後を継ぎ皇帝となったレオポルド、ロシア皇帝ピョートル、後年はナポレオンにヒットラーなど、よくも悪くも相当たる顔ぶれがそろっている。
ゲーテも大王を賛辞している。
ロシア皇帝の、ピョートルは大王のミニチュアールを指輪にしたてて常に身につけていたし、ナポレオンもヒトラーもフリードリッヒ大王の肖像を部屋にかざっていたし、ヒトラーなどは、政策にゆきずまると、大王に比べたら私は屑だ。と自ら叱咤していたという。
しかし女性には人気がなかった。その第一は自身の妻であったが、ハプスブルク女帝マリーア・テレジアも、フランス王ルイ15世の寵姫ポンパドゥール夫人も、ロシア女帝エリザヴェータ2世も、野蛮な奴だと罵っている。そして、長年の宿敵であったオーストリアとフランスが手をむすび、さらにロシアが加わって、プロイセンを包囲するにいたるのだ。オーストリア皇女マリー・アントワネットとフランス皇太子ルイ16世の縁談はここから始まった。
プロイセンを包囲され、絶体絶命の四面楚歌の状態になったフリードリッヒ大王は自殺を考え、国民に遺書を書き、毒薬をにぎりしめ運命の決済をまったが、包囲網の一角ロシアの女帝が天然痘で崩御。そのあとの玉座をうめたのがフリードリッヒを崇拝するピョートルであった。即、ロシアとプロイセンの間に和平がむすばれ、ロシア軍は同盟国を捨てて、勝てる戦を捨て、恥も外聞も捨ててロシアに引き上げていった。
フリードリッヒ大王は内政もがんばった。
プロイセン国民のレベルアップをめざし義務教育を法令化した。
文化の興隆をはかるため宗教においては寛容な政策を進める一方で、議論や言論の自由を保障し、司法面では統一法典を発布、ごく一部の例外を除く拷問を廃止させ法令化したのだった。行政面においては、国土開発計画を促進、農民保護、貴族保護、産業育成政策に取り組んだ。富国強兵を目指し、成し遂げようと、自ら死ぬほど働き、そして家臣も死ぬほど働かせた。上級官僚の試験制度も導入を図ったのも見逃せない。これらのプランのうち、資金不足や貴族の反対もあって縮小されたり頓挫したプランもあったが、他国からは模範とみなされたのだった。
外交では過酷な面をみせた。ピザでもわけるようにポーランドを、オーストリア、ロシアを分けたのは有名である。
マリーア・テレジアは「こんな、恥知らずなことできません」といって泣いたが、大王いわく「彼女は泣いた。でも、取った」との通り、オーストリアも領土を広げた。
プロイセンは軍人王の時代に8万3千人の常備兵力をもっていた。
息子のフリードリッヒ大王の時代には10万人に達し、戦争時は2倍に増えた。
プロイセンの兵力の保持数と軍隊の規模は、当時のプロイセンの経済基盤を遥かにこえたものだった。実に国家財政の5分の4が軍事費用に当てられたのだった。
フリードリッヒ大王の特質は、プロイセン軍が好んで歌った軍歌にあらわれている。
プロイセン兵士は歌った
お与えください 精魂こめて働くにふさわしいものを
わたしの身分にふさわしい命令を
お与えください 必要とあらばすべきものを
そしてそれを済ましたら 何でもよいからその次を
私ができたのだから、おまえらにもできるはずだ。今も昔も多くの有能な上司たちは部下にこういう。この大王は真夜中にかかわらず平然と会議を招集し、会議の最中に過労死した家臣を動じることなく運び出させて仕事を続けたという。
某貴族が、大王をこう称した
「ありゃ、人間じゃないね」
ナックスボニカは人間に戻してくれる。
【プロイセンの王様に、おすすめのレメディー】
フリードリッヒ大王
・1か月目
朝 Nux-vナックスボニカ 6c×1か月
肝臓サポート、中毒性、働きすぎ
夜 Coffea-cコフィアクルーダ 1M×7日間
コーヒー中毒
・2か月目
朝 Nux-vナックスボニカ 6c×1か月
肝臓サポート、中毒性、働きすぎ
夜 Carcカシノシン 200c×1か月
ストレス、癌マヤズムのレメディー、まじめすぎ、
秘密をもつ(フリーメイソンのメンバー)
ビルヘルム1世(父王)
朝 Nux-vナックスボニカ 6c×1か月
肝臓サポート、中毒性、働きすぎ
夜 Tubタバカム 200c×1か月
タバコの煙でつくったレメディー、禁煙のために、
・2か月目
朝 Nux-vナックスボニカ 6c×1か月
肝臓サポート、中毒性、働きすぎ
夜 Medメドライナム 200c×1か月
拡張主義、怒りっぽい、