どのみち、3代、というのが、栄えるか衰亡するかの、天下分け目の関ヶ原のようですね。
では、どうしたら、家が続くのかということになるんだけど、それは、老舗の多い京都の方を範とすればいいのかなあとおもうのよ。
京都・東京・神戸
京都の方たち
1 節約には励み、生活に艶をだす。(司馬遼太郎氏)
節約しながらも、貯蓄に励み、
なお、文化的に波動を高く持つという感じでしょうか。
2 無用の嫉妬をかわない。
京都の、昔ながらのお家の間口が狭いのはそのせいらしいですね。
間口に合わせて税金をかけてたからというのも、あるそうですが。
間口は狭いけど、奥行きが長くて、敷地面積が広く、さりげなく飾られている調度品が国宝だったりする、そういうのが京都のお金持ちみたい。
3 無用の敵をつくらない。
「いつなんどき、織田信長みたいな成り上がり者がでてくるかわからないから、へえへえ、と流している」
(たしか大阪学なる題名のエッセイだったと思う)
儀礼と文化という八つ橋の皮で、何重にもくるんで出してくる忍耐と技巧は、本当に尊敬しますわ。感度が鈍いと、察することができないので、何考えているかわからない、といわれているけど、日本の都道府県の中で、一番京都の人が好きだわ。
家田荘子さんの著書「極道の女たち」のなかで、極道の奥さん、姐さんが、
「何で、腰の低い人こそ大物やって気が付かんかったんやろう」
とインタビューに答えているのを思い出します。
京都と並ぶ古い町の大阪もそうなのね。
家康もそうでしたが、敵を作らない人が、最後に生き残る家であり、サバイバーなんでしょうね。
4 神祭りや先祖供養を大事にする。
御成敗式目「神は人の敬により威を増し 人は神の徳によりて運を添ふ」
噂によると、京都では、地蔵盆を主催する番が回ってきて、それをブッチすると、村八分になるそうな。
神社仏閣の数が多いのもあると思いますが、葵祭りや祇園祭、送り火など、年中、神祭り、仏さんのお祭りを続けてますね。
大阪でも、天神さんのお祭りもそうですが、花火バンバンあげて、うおーっという気合で寿ぎますね。
欧州もそうですが、派手な祭りをするところって、なかなか枯れないんですよね。
神仏のご加護が運になり、運は、お祭りに比例してるんだと思うわ。
新しい街 東京
この4つの事項と、正反対なのが、たぶん東京。
東京とかでは、かばん、装飾品、住んでいる地域、学歴、会社、子供の通う学校、、ペット、車、、、すべてにおいてランク付けされて、京都とはちがう階級の条件を競い合い勝敗を決める傾向があるらしいのですわ。極端な人は、自分を守るために、アイテムで身を固め、戦っているようにもみえるとか。
東京で勝つためには、他人の嫉妬をかうことは、考慮しないほうがいいのでしょうね。
神戸
神戸も、一部、東京に似たとこがあるとのことです。
とある、知人の方が、大阪出身なんですね。
神戸のほうに嫁いで来られて、美人、賢い、性格が良い、全部そろってる、立派なご家庭のかたです。
お子さんを神戸の学校に通わせているのですが、同級生の子供たちは、家柄もよく、美男美女が多くて、賢くて、品がよくて、お行儀もいい子ばかりだそうです。が、一方で排他意識が強いのか、
「アマ(尼崎)からのの転校生を、絶対にうけいれないんですよ」
と嘆いておられたのを思い出すわ。
アマからの転校生が、将来出世したらどうするんだろう、とか、子供さんは考えませんからね。
無用の敵をつくったら、あかんがな。
地雷を敷いたら、あかんがな、
と思いますね。
階級は実在するので、当然、差別意識や、選民意識を持つ人もいるのは、当たり前かな、と思うんですね。
ただ、階級意識が強烈な人のなかには、ごくまれに誤解をして、優しい人は、自分の手下、自分より弱い人だと誤解する人もいます。
この誤解は、危険ですね。
大阪・京都では、怒らせると怖い人ほど腰が低いんですよ。ほんとに。
ああ、怖い。
以上