フィギュアスケートファンのアニムス
アニマ、アニムス
心理学の用語で、アニマ、アニムスという言葉があるそうな。
・男性の中にある女性像=アニマ Anima
・女性の中にある男性像=アニムス Animus
夢にでてくる異性の原型でもあり、誰しもが内在させている。
成人するに従って、自分の中の異性像を排除することで、男性は男性らしく、女性は女性らしくなっていくという。
ジョニー・ウィアー
アメリカに、かつて、五輪輪代表になったジョニー・ウィアーという美貌のフィギュアスケーターがいる。
バンクーバーオリンピックでは、表彰台にはたてなかったが、フィギュアスケートが、クラッシックバレエと、スポーツとしてのスケートの結婚によるものなら、嫡子のような演技をしたのはこの人である。
羽生選手も憧れている選手で、女性美をそなえながらも、ジャンプもしっかり飛び、技術力が高い選手で人気があった。
退廃的で耽美な雰囲気と、中性的な美貌で、言動や挙措が、あまりに女性性がまさっていることから、一部のネットでは「ジョニ子」としょうされていた。
のちに、自分がゲイであることをカミングアウトしたが、驚いている人は誰もいなかったろう。
話し方、身のこなし方が、もう、あきらかに、バレバレだったから。
日本でも、ファンが多いらしい。
とくに女性に多い。
フランスやロシアにも多いらしい。
共通しているのは、オタク大国だということ。
ジョニーは、先のカナダのオリンピックのみぎり、赤い薔薇の冠をかぶり、赤と白の「J」をかたどった大きな薔薇の花束を抱えて、キスクラにコーチと一緒に収まったが、冠と花束の贈り主は、「ケイコ」さんなる、日本のファンだったらしいから、ファンの側にも、気合がはいっているし、そして、よく理解している。
ただ、人気があるといっても、ファンの女性たちは、ジョニー・ウィアーを、理想の夫、恋人としてみているのではないと思う。たぶん。
おそらく、自分のやや屈折した、でも理想的なアニムスを、ジョニーに見ているのではないだろうか。
ファンの心境としては、異性愛というより、ナルシズムに近い形なのではないのだろうか。
Youtubeにアップされている、レディ・ガガ (この人はバイセクシャルとカミングアウトしている) の、ポーカーフェイス、の曲で踊るジョニーを見て、ふと、おもいました。