祝福による縁切り
オノ・ヨーコさんのお話。
ジョン・レノンとの交際、結婚、死別後、一貫して、この方は敵が多かった。
女性差別、人種差別、嫉妬、ねたみ、誹謗、味方はジョン・レノンだけ。そのジョンも目の前で暗殺されてしまう。
加害者となる人たちは、追い払っても追い払っても、追いかけてくる。
嫌いならかかわらなければいいのにと思うのに、やってくる。
で、あるとき、思いついたという。
敵対する人、意地悪する人を祝福することにしたのだ。
眠る前に、
「●●(いやな人の名前)に、祝福を」
「▲▲に、祝福を」
と、ことほいでいたら、いやな人、敵対する人、不愉快な人たちが、ことごとく自然に去ってゆき縁が切れたという。
意地悪する人、と、意地悪してくる人を寿ぐ人とは、レベルがちがうので引き寄せあわないらしい。
似たお話で、或る手相家の先生にお手紙が来た。
ご年配の女性だった。
若いころ、ろくでもない男性と結婚した。呑む、打つ、暴力を振るう、で、極限状態におかれた散々な生活だった。逃げても逃げても追いかけてくる。しかし、ある日、悟った。
「そうだ、家に、仏さんがいるとおもうことにしよう」
ようは、な〜んにもしない人だから、生きた人間と思わなければいい。
仏さんに、供物をそなえるようにしてご飯をだし、お茶を出し、言葉使いもそれにになったものとして、3ヶ月。
ダメダメ夫は、たまりかねて、出て行ったという。
その後、誠実な男性と再婚し子供にも恵まれたという。
そんな内容のお手紙だった。
結婚運の悪さは、この人のカルマであるけど、それを3ヶ月で浄化してしまったのだ。
もし、うまく逃げおおせても、また、同じタイプの夫に捕まっていただろう。
登山家の栗城さん
先日、登山家の栗城さんの講演の仲で、栗城さんが、極限状態を乗り切り、登頂に挑むために一歩踏み出したとき、
「ありがとう」
という言葉が自然に沸いて出てきたそうな。この
「ありがとう」
は、これからおこるすべてのこと、辛いこと、に対する感謝の言葉だったという。
辛いこと、苦しいことがあってこその、自分だから、学ばせてくれてありがとう、の、ありがとう、だったという。
極限状態での、祝福は、万能の魔法だと思う。
以上