もののふの覚悟
日本|葉隠れのもののふ
葉隠のエピソード。
とある身分の高かったお侍さんの奥さんの一族が失脚して、お侍さんにもその類がおよび、失脚して蟄居の身となってしまった。
赤貧困窮の毎日がつづく。
みかねた友人が訪い、
「何故、嫁さんを離縁しないの?」
「そうすれば、復帰できるのに?」
お侍さんは
「ヨメを離縁してまで復帰するの、かっこ悪い」
「自分は、飢えて死ぬ覚悟ができてる」
極限に近い状態で、これが言えるお侍、カッコイイ。
英国|イギリスのもののふ
英国のエリザベス1世の御世。
とある、貴族が女王の勘気をこうむった。
罰として、腕の切断。
貴族は凛然たる態度で刑壇にのぼり、腕を斧で切り落とされるとき、高々ともう一つの手で帽子をかかげ、
「女王陛下、バンザイ」
とのたまわった貴族も、いけていると思う。
痛い、辛いを感じるのに貴賎はない。
身をかばうことなく、命がけでかっこつけるのは、覚悟がないとできないよね。
それを、武士道とか騎士道とかいうのだろう。
教師、政治家、医者、そのほかセンセイとよばれる人たち、
尊敬されたかったら、そのくらいの、覚悟をもってよ。
以上