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レメディー|Kali-brケーライブロム
「私は神に罰せられている」という妄想
※すべてのKali系に共通する特徴:保守的、規律正しい、几帳面、現実的、”道徳や何が正しくて何が間違っているかということを重視する。白黒はっきりさせる。各レメディーの特徴はわずかである”
kali-brの主要テーマは道徳と不道徳との矛盾である。
基調
・神経質・抑鬱的な妄想と猜疑心。
・人を恐れるが一人ではいられない。
・疑わし気に調べて回る。多くのパラノイアの妄想。
妄想
・自分は神の復讐の対象だ。神の復讐のために選ばれた。
・自分の近くにあるものが、今にも破壊されようとしている。
『シノプティック・マテリア・メディカ』フランス・ヴァーミューラン著 由井寅子訳 より抜粋
・Kaliケーライ(厳格な、真面目な)
・Bromブロミウム(罪悪感)
この組み合わせなので、真面目におのれの罪悪を追求し反省するというレメディーになります。
「自分は神の復讐の対象だ。神の復讐のために選ばれた」
という妄想を持つそうです。しんどい人生ですね。
これに適応する人といえば、やはり哲学者のキルケゴールの父親ミカエル・ペザーセン・キェルケゴールでしょう。ミカエルの罪悪感は、財産とともに、セーレン・キルケゴールに相続されたように見えます。
セーレン・キエルケゴール「死に至る病とは絶望のことである」
セーレン・オービエ・キェルケゴール
1813年5月5日 – 1855年11月11日
デンマークの哲学者、思想家。
今日では一般に実存主義の創始者、またはその先駆けと評価されている。
キェルケゴールは当時とても影響力が強かったゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル及びヘーゲル学派の哲学あるいは青年ヘーゲル派、また(彼から見て)内容を伴わず形式ばかりにこだわる当時のデンマーク教会に対する痛烈な批判者であった。
セーレン・キルケゴールの父・ミカエル・ペザーセン・キルケゴール
父の妄想と呪いに巻き込まれた子供たちは、父の妄想通り、次々に34歳までに死んだ。
ミカエルは、コペンハーゲンの富裕な商人であり、熱心なクリスチャンだった。
しかし、ミカエルは神の怒りを買ったと思い込んでおり、どの子供もキリストが磔刑に処せられた34歳までしか生きられないと信じ込んでいた。
神の怒りの理由①
・元々、キェルケゴール家はユラン半島西部のセディングという村で教会の一部を借りて住んでいた貧しい農民であり、父のミカエルは幼いころ、その境遇を憂い、神を呪った。
・その後、ミカエルは首都コペンハーゲンにおいて、ビジネスで成功を収めた。
・ミカエルはこの成功こそが神を呪った代償であると信じていた。つまり、神を呪った罰が今の自分の世俗界での成功であると。
神の怒りの理由②
・ミカエルがアーネと結婚する前に彼女を妊娠させたこと。
・ミカエルは一度クリスティーネ・ニールスダッター・ロイエンという女性と結婚しているが、彼女は子供もできないうちに肺炎で死んでしまう。その直後に、ミカエルがアーネと暴力的な性的交渉を持ったと考えられている。
ミカエルはこれらが罰を必要とする(宗教的な意味合いでの)罪と考え、子供たちは若くして死ぬと思い込んだのだが、実際に七人の子供のうち、末っ子のセーレンと長男を除いた五人までが34歳までに亡くなっている。
例外が、末子のセーレン・キルケゴールだった。
自分も34歳までに死ぬだろうと確信していたセーレン・キルケゴールは34歳の誕生日を迎えたとき、それを信じることができず、教会に自分の生年月日を確認しに行ったほどである。
1835年に父ミカエルの罪を知ったときのことをキルケゴール自ら「大地震」と呼んでいる。この事件ののち彼は放蕩生活を送ることになった。
このように、父ミカエルのキリスト教への信仰心と彼自身の罪への恐れは、息子セーレンにも引き継がれ、彼の作品に多大な影響を与えている(特に、『おそれとおののき』においては顕著である)。
以上
「死に至る病とは絶望のことである」といいながら、常に絶望を手放さないまま生きていたように見えます。
この家系は、神からの決裁をまちながら生きているという意味で、平安時代の人々のように、救済のない終末の世界を生きていたのかもしれませんね。キルケゴール父子を、はたからみると、自ら作り出した妄想という逆無菌室で生きているようにみえます。
神と語り合うには、哲学するには、孤独と個室が必要なのでしょうか。
トリビア(wikiより)
彼はコーヒーが好物だった。その飲み方は山盛り(角砂糖約30個分とも言われる)の砂糖にブラックコーヒーを掛けて溶かすというものだった。また、お気に入りのコーヒーカップを50個持っており、そのうち1つを秘書に選ばせてはそれを選んだ妥当な哲学的理由を述べさせた。
砂糖を食べるために、コーヒーを飲んでたんですね。たしかに、思考しすぎると脳がつかれますから糖分が必要なのでしょうが、中毒と言っていい量です。中毒していた砂糖と関係あるかは不明ですが、哲学者キルケゴールは、42歳で路上で昏倒して、亡くなりました。
私ならこれをすすめる
ミカエル・キルケゴール
朝:Kali-br12x ×1か月
根本体質化しているので
昼:Carcカシノシン200c×1か月
罪悪感、ストレス、
夜:Ars-alb アーセニカムアルバム200c×1か月
ネガティブな考えを手放す。流していく。
セーレン・キルケゴール
朝:Kali-br30c ×1か月
家系のパターン。
昼:Sacchサッカライナム30c×1か月
砂糖中毒、インナーチャイルド
夜:Ars-alb アーセニカムアルバム200c×1か月
ネガティブな考えを手放す。流していく。
以上