腐る老化、枯れる老化
「リンゴが教えてくれたこと」 著者 木村秋則さん
書店さんでは平積みになっている自然栽培のパイオニアさんの書かれた本。
TVは見ないのだけど、NHKでも某番組で取り上げられたらしい。
木村さんは、農薬、肥料をやるリンゴ栽培に疑問を持ち、有機無農薬によるリンゴ栽培に切り替えてから、肥料もやらず農薬もまかない状態にしたのはよかったが、畑はむちゃくちゃになる。
まさに、好転反応のようである。
木は病気に生るし、花もさかない、実もならない。
収穫ができないので、貧困に苦しみながらも、無事にリンゴが実るまでの、あきらめなかった人の半生をつづる、感動のエッセイ。
加齢 腐るのか枯れるのか
肥料もやらない、草も抜かない、山のように、野原のような、本来の自然の状態の土、環境で育てる、
自然栽培の作物は、腐らない。
常温で放置していても、半年たっても腐らずに、ドライフラワーのようになる。
そして、フルーティーな香りがするという。
きゅうりも、ぱりぱりになるけど、腐らない。
しかし、有機栽培やスーパーのきゅうりは腐る。
食べたものが細胞を作っているのなら、今の現代の、私達の体は、枯れていっているのではなく、腐っていっているということだろうか。
牡羊座の時代の農業
農業史には暗いのだけど、昔の、おひつじ座の時代の人たち、それ以前の人たちの元気さ、寿命の長さは、食事から来ているのかもしれない。
・モーゼ120歳
・モーゼの後継ヨショア110歳
・神武天皇120歳
いずれも、死ぬまで足腰丈夫で頭もしっかりしていた。
はるか後年のダビデ王は、晩年、不能になり、病気になり、老塊をさらしている。
モーゼは80歳まで羊飼いをしていたし、その後、エジプトを民族を率いて出た後は40年間荒野をさまよう体力があった。
昔は100歳こえは普通だったと聞く。
旧約聖書は、キリスト教徒のバイブルでもあると同時にユダヤの方々の歴史書でもあり、同時に、神がモーゼをはじめとする預言者たちがのこした、生活の仕方、食べていいもの駄目なもの、服や、祭壇のデザイン、など、さまざまな生活指南書的なところも、こまごまと記載されているものもある。
その中で、草むしりや、堆肥について書いてなかったようなきがする。(違ってたらごめんなさい)
畑の堆肥のあつかいや、草むしりはしんどいとおもう。
征服しつくしたヨショアが、降伏してきた他民族に生存を許してやるという恩寵に対して課した作業は、子々孫々まで、木を切る作業とか、そういうのだった気がする。
もし、作業を強いるのなら、一番しんどいことをさせると思うのだけど、記載されてなかった気がするので、あの時代、農作物に、堆肥、草むしりなんかはしてなかったのかも。
あたりまえに、自然栽培のご飯を食べ、自然栽培の飼料で育った家畜を食べてたから、ヨショアも110歳生きたのかな。
肥料をやっても、ほとんどが吸収されず、大気に混じるらしい。化学肥料だと大気汚染につながるだろう。
大気汚染の要因は排気ガスよりも、大元はこれかもね。
自然栽培は、農薬を使わないから必要経費は減る。
農薬を被らないし、自然のものを食べれるので、病気にもならない。
ただ、分別と自然を観察する感性と知恵がもとめられる。
農薬や農薬メーカーへの依存からの脱却、
ムツカシイかもしれない。
麻生内閣の政策のなかにも、当然、農業もある。
・自給率を数年で50パーセントにしよう
・農地の利用を原則的に自由化しよう
・ITの利用により、農家と消費者をつなごう
・効率化に成功した農家に税金を優遇すしよう
・1億円プレイヤーをつくろう
などだそうな。
農業は、都会からではわからない苦労が一杯だと思う。
でも、がんばってほしい(>_<)